小雲取越と大雲取越の中継点・小口で一泊し、熊野本宮大社に近い請川を目指す山道。大雲取越とは打って変わって、杉と檜が混生する比較的自然林に近い森の中を歩きます。アップダウンの激しい箇所はあるものの、途中、絶景ポイントの百閒ぐらなどもあり、全体的に快適な尾根道ハイキングが楽しめます。
小口自然の家から約1km舗装路を歩き、小口川に架かる橋を渡り登山道へ。橋のたもとにはかつての渡し船の跡地を見ることができます。
小和瀬から桜峠まで延々と続く約3kmの上り坂は小雲取越最大の難所。途中、桜茶屋跡で休憩をはさみ、ようやく到着する最初の峠です。
桜峠から約40分。多少のアップダウンはありつつも、比較的歩きやすい林道が続きます。石堂茶屋跡を過ぎると、賽の河原地蔵に出会えます。
林道交差を過ぎ登り坂をしばらくを歩くと、突然視界が開ける小雲取越一番の景勝地。遥か遠くまで山々が折り重なる「熊野三千六百峰」と呼ばれる景観は圧巻です。
なだらかな坂を下ってゴールに請川に到着。そこからバスに乗って世界遺産の温泉地・川湯温泉へ向かい、ウォークの疲れを癒しましょう。